「テンシンの成長は目覚ましい」元世界王者を病院送りに 敗北を知った那須川天心が掴んだ会心勝利に海外記者も驚嘆「スタイルも格段に洗練された」
試合後の会見を終え、安堵からか満面の笑みを浮かべた那須川(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext
成長の跡を感じさせる戦いぶりだった。
4月11日に東京の両国国技館で行われたWBC世界バンタム級挑戦者決定戦(12回戦)で、同級2位の那須川天心(帝拳)は、同級1位で、元世界2階級制覇王者ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)に9回TKO勝利。10回開始直前に、メキシコの雄がコーナーから立ち上がれずに自らが陣営に棄権を申し入れるまさかの結末となったが、27歳の神童はしっかりと再起した。
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序盤から那須川はエストラーダを手数と敵陣営も「手を焼いた」と認めるスピードで圧倒。3回から積極的な戦い方にシフトチェンジした35歳の元世界王者に、打ち終わりを捕らえられる場面こそあったが、今戦からコンビを組んだ葛西裕一トレーナーと死に物狂いで磨き上げた踏み込みの効いた“倒れるパンチ”でダメージを蓄積させていった。
そして、7回にエストラーダが「骨折のような痛み」を覚えたという左ボディを炸裂。これが救急搬送へと繋がる致命傷となり、那須川は勝利。「本当、技術で勝つことができたっていう。運じゃない」という本人の自信漲る言葉にもあるように、攻守両面で何もさせなかった完勝だった。
エストラーダは最盛期を過ぎているとはいえ、過去16度の世界戦を経験している世界の猛者を沈めた価値は計り知れない。実際、今回の勝利を受けて、各国の識者たちの間でも那須川の成長度に目を見張る声が相次いだ。
フランスのスポーツ専門ラジオ局『RMC Sport』の格闘技番を務めるジャーナリストのアレクサンドル・エルビネ氏は「もう全盛期のエストラーダじゃない」と前置しつつも、「テンシンは驚くべきものがあった」と激賞。さらに常に積極果敢に打ちに行った内容を「エストラーダを圧倒していた。彼(那須川)は試合を重ねるごとに目覚ましい成長を遂げているね」と伝えた。







