衝撃の天心敗北は「当然の結果」 神童を翻弄した井上拓真の巧者ぶりに米老舗誌が感嘆「意のままに射程圏を操った」

タグ: , , , , 2025/11/27

 無論、敗れた天心のパフォーマンスを軽んじてはいない。左のオーバーハンドをヒットさせもした序盤の戦いを「型破りで、刺激的な武器を新たに加え続けようとする彼の姿を改めて示した」と評価した同誌は「序盤2回まではテンシンがイノウエに今晩も厳しい夜になるだろうと言い聞かせているかのようだった」と振り返っている。

 試合は4回から拓真ペースとなった。先述した近接戦に転じた29歳は、天心が得意としていた距離感を掌握して主導権を渡さなかった。この華麗なる挽回劇を「ジャブを的確に決め、防御を鋭く保った」と記した同誌は、勝者の巧者ぶりを臨場感たっぷりに伝えている。

「第6ラウンド終盤、テンシンの攻撃は明らかに鈍り、足取りも重くなった。その隙にイノウエは右アッパーを連打。さらに7ラウンド序盤、イノウエはテンシンと至近距離でアッパーを打ち合う中で右から繰り出したパンチを確実に命中させる。29歳の巧みな足運びは、意のままに射程圏を操った距離を詰めては離れる動きを支えた」

 ボクサーとしての経験値と気迫でタイトルを掴んだ拓真。天心を一蹴したパフォーマンスは、世界的に見ても評価に値するレベルだったようだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

【関連記事】なぜか当たらなくなるパンチ――歯車が狂った那須川天心が語った「敗因」 井上拓真が“神童”を引き込んだ「ボクシングの深み」

【関連記事】“神童”がついに散る…那須川天心が井上拓真に格闘人生で初敗戦 「負ける覚悟」を持った男はアウェーの会場で圧倒された

【関連記事】アフマダリエフ戦が“塩試合”にならなかった凄さ 元世界王者も驚く井上尚弥の底知れぬ潜在能力「あの男は本当に別格」【現地発】

関連記事

「アスリート/セレブ」新着記事

『CoCoKARAnext』編集スタッフ・ライターを募集

CoCoKARA next オンラインショッピング

PICK UP ユメロン黒川:寝姿勢改善パッド「nobiraku」 寝ている間が伸びる時間

腰が気になる方!腰まわりの予防に、試してみませんか? 寝ている間が、ととのう時間。 nobirakuはパフォーマンス向上の為の“大人のお昼寝”にも最適!

商品を見る CoCoKARAnext
オンラインショップ

おすすめコラム