8月6発も「不振」を指摘された佐藤輝明 響いたNPB525発打者の“解説”「シンプルに考えて、打ったらいい。変に考えると…」
開幕からハイペースで打ち続けてきた佐藤(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext
やはり主砲のバットから快音が響けば、虎は強い。
8月24日に敵地・神宮球場で行われたヤクルト戦に「4番・三塁」で先発した阪神の佐藤輝明は、先頭で打席に立った4回に今季32号となるソロアーチをマーク。チームの8-1での完勝に貢献した。
パンッと破裂音のような打撃音が神宮にこだました。1-0で迎えた4回、佐藤は相手先発右腕の奥川恭伸が初球に投じた129キロのスライダーを強振。甘く入ったボールを完璧に捉えた打球に、本人も、阪神ファンも本塁打を確信。大きな弧を描いた打球はあっという間に右翼席へ着弾した。
数字上は良くないパフォーマンスが続いていた。この試合までなんと17打席連続無安打で、前日の試合は5打数無安打4三振と散々な打撃内容に終始。本人もどこか苛立った様子も見せていた。
しかし、一振りで状態は改善させるのはスラッガーの性。8回にも適時打を放った佐藤は、打点王争いでも2位の森下翔太に7差をつけてリーグトップに君臨。ふたたびタイトルレースでも存在感を示している。
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