18年ぶりVの阪神を引っ張った5人のタイトルホルダーを大物球団OBが激賞!独自に「MVP」に選んだ選手とは?
掛布氏は、防御率タイトルを獲得した村上については、ストレートの威力や気の強さなども指摘しながら「一番ビックリしたのは、あまり大きくない、あの身体でローテーションを守ったこと」と語っており、また、1試合での最多失点数がわずか4点だったことにも「これは凄いでしょう。もうあっぱれだよね」と賛辞を贈っている。
リーグ最多セーブを挙げた岩崎には、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)後に、湯浅が調整に苦しんだことで、「7、8、9(回)、どのポジションでも投げられる準備をしていたんじゃないかと思う」として、はやくからクローザーとして投げる意識を持っていたと振り返った。
自身と同じ、生え抜きでの4番という重責を担った大山にも「最高出塁率タイトルは立派」と絶賛。その上で「99個の四球を選べるほど選球眼が良い。注文を付けるならば打ち損じも減らし、本当の意味で阪神の4番になってもらいたい。本塁打30本、打率3割、打点も90くらいいける」と来季への期待の言葉を並べた。
そして掛布氏が「僕の中でのMVP」と語ったのが、最多安打を獲得した中野。「作戦上、いろんな制限がある2番バッターで最多安打。守備でもコンバートされ、怪我をせず、あれだけの守備をみせながらフルイニング出場。1イニングも休まなかった」と褒めちぎっており、加えて、近本の盗塁王獲得にも貢献する打席も少なくなかったと称え、「ベンチからのいろいろなサインもあった中での最多安打は本当に立派だと思う」と力説していた。
4度目の盗塁王となった近本も含め、それぞれがMVP級の活躍をみせた。そして、リーグトップの数字を残した彼らの真価は、クライマックスシリーズという大一番でもさらに発揮されるはずだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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