「“左王国”になりそうで楽しみ」サウスポーのし烈な競争が予想される阪神に球界OBも注目　ドラ1ルーキーの台頭にも期待「開幕1軍候補に入るだろう」

伊原はDeNAとの練習試合で1回1安打無失点と好投した(C)産経新聞社

　2シーズンぶりのペナント奪還と球団史上3度目の日本一を目指す阪神は、今季も投手陣の充実ぶりを評する声が伝えられている。

　球団OBである下柳剛氏が自身のYouTubeチャンネル『柳に風』を2月24日に更新。キャンプ地視察を行った際での先発候補の印象などを語った。今回の動画では左腕投手の豊富さがクローズアップされている。

　自身も実力派のサウスポーとして、阪神在籍時には2003年、2005年のリーグ優勝に貢献した下柳氏が、今回の動画で最初に名前を挙げたのがドラフト1位ルーキーの伊原陵人。「（投球時の）足を着くタイミングが他の投手と微妙に違う。打者は合わせづらいかもしれない」などとフォームを分析。

　さらに、「フォークとスライダーがコンビネーションになるだろうし、梅野（隆太郎）曰く、『コントロールが良い』ということなので、それら（変化球、制球力）で勝負していくことになるだろう」と特徴を伝えている。また、社会人ルーキーであり経験値も高いとして、下柳氏は「開幕1軍候補には入って来るだろう」と見通している。

　2023年に10勝をマークした伊藤将司の復調も予想。不振に終わった昨季については、「まっすぐの走りが悪かった。ちょっと力を入れたら高めに浮いて、それを痛打されるという形だった」と振り返っており、「（紅白戦では）まっすぐはだいぶ戻ってきていて、力強くなっていた。今年はもっと期待できる。先発ローテ争いには入って来るでしょう」と語る。