打線復調の裏で…阪神球団OBが復活を期待する「右腕の名前」
「ナイスゲームだった」と阪神の戦いぶりを評価した一方、佐藤氏が「残念どころじゃない」と嘆いたのが、9回表に登板した加治屋蓮のピッチングである。ヒット2本を許したうえに、暴投もあって2失点。7-1とリードした場面で1イニングを投げ切れなかった。
佐藤氏は加治屋の状態について、「自分の狙ったところから曲げたり落としたりしているときは抑えられる。ただ、ストライクを投げたいと思ったら打たれる、今の加治屋はそういう状況」と言及。続けて、「スライダーとフォークのピッチャーであるにもかかわらず、1塁側のプレートを踏んでいるのが間違い」と指摘した。
「投げやすければいい、ではプロで通用しない」とコメントし、プレートの踏む場所だけでなく、角度を使う重要性を解説。「相手が右バッターだったら、バッターから遠くに離れていく角度があればファールを打たせられる」と付け加え、プレートの踏む位置によって打者の感覚が変わるとした。
最後には「悪いなりに、ごまかして抑えることができないといけない」と、調子が悪いときにどう抑えられるのかが鍵になるとし、加治屋への奮起を促した。
昨シーズンは51試合に登板したものの、今季は13試合の登板に止まっている加治屋。ここから復調し、首脳陣の期待に応えられるだろうか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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