意地を見せた阪神の”今季初勝利”の重要性を球界OBが指摘 一方で主軸の低調ぶりには「まだまだ手先で打っている」と苦言も
「この一勝はチームにとって大きかった」
そう語るのは、現役時は阪急やオリックスで投手タイトル獲得やノーヒット・ノーランを達成した実績を持つ佐藤義則氏だ。YouTubeチャンネル『佐藤義則チャンネル』の中で、この日の阪神の勝利を振り返っている。
佐藤氏は、3月31日の試合後に配信となった動画で、「3連敗してしまうと、その後、(勝率を)5割に戻すのに3~5試合もかかってしまう。1勝2敗なら、次に勝てば5割に戻るので、(3連敗と1勝2敗で)その差は大きい」と述べ、3試合目でもぎ取った勝利を称えている。
その上で、阪神の個々の選手のパフォーマンスにも言及。先発の才木には「ストライクとボールがはっきりしていたが、粘り強く、ピンチでも落ち着いて投げていた」と評価。また、リードした場面で今季初登板となったゲラについては、「カットボールがストライクにならず、気になった」と指摘。変化球のコントロールをさらに向上させる必要があるとして、「もうちょっと、投げていく中でチェックした方が良い」などとコメント。
また、打撃陣では4番の大山悠輔に対して見解を述べており、「まだまだ、見る限りは手先で打っている。スイングの速さが無いところが目に付く」と評しながら、「真っすぐ系には振り遅れているので、(調子は)もうひとつかな」と状態を説明している。
やはり、佐藤氏の言葉からも、主力選手のパフォーマンスがまだまだ本調子には遠いことがうかがえる。だが、苦しみながらも手にした今季初勝利が、チーム全体を勢いづける要素となることも間違いないだろう。勝利の手応えを感じながら、4月2日からのDeNA戦に臨む。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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