ドラフト1位が7人と1人…東都と東京六大学はなぜここまで差が付いたのか
「好投手が揃う東都では1-0で試合が決まることも多々ある。1点取られたら負け。このヒリヒリ感の中で投手は鍛えられます。東都が戦国なら六大学は元禄。入れ替え戦の心配もないし、東大戦という『ボーナスステージ』もある。逆に言えば東大の打者の『打率3割』は価値がある。東大の投手陣と対戦しないでその数字ですから」(前述のデスク)
それでも有望な高校球児にとって、東京六大学のブランドは不変であると言います。
「もしプロ野球選手になれなかった場合、東京六大学と東都大学では就職先が全然違います。また、逆に言えば東京六大学は目先の一勝にそれほどこだわらないので、スケールの大きな打者が育つ可能性も高い。東都大学では常に送りバント、進塁打が求められますから。例えばソフトバンクのドラフト3位で、慶應義塾大の廣瀬隆太内野手は今春のリーグ戦、打率1割台でしたが、15試合で本塁打を5発と量産しました。このようなおおらかさは六大学の魅力と言えるかもしれません」(大学球界関係者)
今年のドラフトでは東都勢に注目が集まりましたが、来年は明治大のショート・宗山塁内野手が目玉候補になると見られ、「宗山ドラフト」と報じるメディアもあります。
六大学勢の「反撃」にも注目が集まりそうです。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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