小田凱人は「最高のテニスした」 “名勝負”を生んだ好敵手ヒューエットが称賛 大逆転負けも「金メダルより価値がある」
赤土のコートで繰り広げられた熱戦。「マジで俺は今日、確定したことがある。俺はこのために生まれてきた。ここで優勝するために、金メダルを取るとるために俺は生まれてきました」と漏らした小田。その迫力を直に感じたヒューエットも若き日本人を称賛している。
英紙『The Independent』の取材に応じた26歳は、「金メダルまであと1ポイントだった状況は、ずっと心に残ると思う。2、3インチの差で逃した金メダルを手にできなかったのは、正直なところ苦しいよ」と吐露。その上で小田のパフォーマンスを振り返っている。
「彼はパラリンピックの決勝でマッチポイントを食い止めた。あれだけの状況で萎縮することなく、最高のテニスをやった。彼は本当に最高のテニスを披露したんだ。個人的には、あそこで試合の流れを掴めなくなってしまったような気がして、そこが一番悔しい」
さらに小田に「今日の僕らの試合はスポーツ史に残る」と伝えたというヒューエットは、「負けを認めるよ。ただ、この試合で僕らが車いすテニスのために、そしてパラリンピックのためにしたことは、きっと金メダルよりも大きな価値がある」と胸を張った。
名勝負に、グッドルーザーあり――。小田のドラマチックな勝利にはヒューエットという好敵手の存在があったことは記憶しておきたい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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