どん底に落ちたバウアーをどう立て直す? DeNA首脳陣に訊いた“プライド消えぬCY賞投手の再起計画”「結構難しいところはある」

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2年前の在籍時には日本の打者を圧倒していたバウアー。しかし、今季はその面影が見られない。(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

ベンチで捲し立てられたコーチが明かしたバウアーの現況

 DeNAが誇るあらゆる叡智をいかに生かすか――。まさに球団としての真価が問われる中で、大原慎司チーフピッチングコーチも「なんとか良い結果につながるように、2軸でやってますね」と小杉コーチと同じベクトルでバウアーの再起に尽力を注ぐ。

「彼があのペースで投げてくれたことで、リリーバーの登板数や先発陣の間隔を空けられて、分散も出来たところもあったので、そこは良かった部分なんですよ」

 そう数字だけではない貢献に感謝を示しつつ、大原コーチは、KOされた巨人戦でバウアーがベンチで捲し立てる場面について「僕はそれについてなんとも思っていません。フラットです」と強調。個人的な問題は無く、昨季に“激情家”と揶揄されたもう一人の助っ人投手であるアンソニー・ケイに寄り添った人情味あふれる一面を見せた。

 ただ、「内容が伴っていないので、フラストレーションが溜まっている状態なのは間違いなく感じています」と指摘する大原コーチは、不振によるメンタル面の不安定さが誇り高き大物助っ人に小さくない影響をもたらしていると論じる。

「やっぱり彼は自分の軸がしっかりしている。だから、中途半端な提案っていうのは僕らもできないとは思っています。間違いなくスキルはすごいので、僕はそれ以上のスキルがないといけないけど、なかなか違う軸のスキルだったりもするので、結構難しいところはあります。いい提案なんだけど、根拠が薄かったりすると納得もしてくれないし、そこでイラっとするところもある。そういうのはわかっています」

 サイ・ヤング賞をも手にした元メジャーリーガーとの関係構築が一筋縄ではいかないことは熟知している。同時に「彼がハイパフォーマンスにつながってくれることが最もいいこと。仲良くすることが目的ではないですから」と管理者としての矜持もある。

 それを踏まえて、大原コーチは、あくまでチームありきという考えに思考を巡らせる。

「彼が納得するようにすることは正直簡単なんだと思います。でもそれはチームのことを考えると違う。勝つことが前提にあるので、そこはブレないようにしないといけない。本人が納得するか、しないかだけでアプローチを決めてしまうと難しくなりますし、視野も狭まります。

 それが衝突に繋がる可能性もゼロではないのはわかってる。ただ、やっぱり少なからず彼の実績だったりのリスペクトはありながら、気を使うこと、配慮しすぎるのはよくない。その塩梅が難しいのもわかってるんで」

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