バウアー、DeNA復帰の事情 MLBでの再起を模索も“総スカン”が続いて計画変更か「僕を欲しがる球団はゼロさ」
23年にDeNAで異彩を放ったバウアー。その輝きを再び放てるか。(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
注目された怪腕の去就が動いた。1月27日、トレバー・バウアーの2シーズンぶりとなるDeNA復帰が決まった。同日に米メディア『MLB Trade Rumors』を始めとする、複数メディアが報道した。
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現在34歳のバウアーだが、本人が「あと3、4年は質の高い野球を続けられる」(元アスレティックスのライアン・ピネダ氏のYouTubeチャンネルでのコメント)と語るように衰えはまだ見られない。10勝(4敗)、防御率2.76を記録したDeNAを退団した昨季は、鳴り物入りで飛び込んだメキシカンリーグで“無双”。14先発、83回1/3を投げ、10勝0敗、防御率2.48、奪三振率13.00、WHIP1.04を記録し、同リーグの年間最優秀投手賞にも選ばれた。
エース左腕の東克樹を筆頭に、アンドレ・ジャクソン、アンソニー・ケイ、大貫晋一、平良拳太郎など先発の駒が揃うDeNAにとってはまさに鬼に金棒。中4日での登板も厭わないタフネスさを誇るバウアーが軸となるローテーションの確立ができれば、他球団が羨む投手王国の実現も夢ではない。
もっとも、本人の当初の目的はMLB復帰だったと見られている。実際、今オフは代理人を務めるレイチェル・ルーバ氏とともに米球界での移籍先を模索していたが、2021年に起きた女性とのトラブル(後に和解)などの素行不良の面を厳しく見られ、契約交渉は難航。メキシコでのアピールも空しく“無風状態”が続いた。