準優勝に終わった高校侍 「甲子園不出場組」ゼロのチーム編成は是か非か U-18アジア野球選手権
前述の関係者は続けます。
「昨年のU-18ワールドカップでは、猛暑の甲子園で決勝まで戦い抜いた慶応高の丸田湊斗や仙台育英勢が序盤、精彩を欠く中で、国際大会へとしっかり調整をしてきた前田や緒方、木村らの活躍は目覚ましいものがありました。地方大会で敗退していることから疲労とは無縁ですし、『もう一度活躍するんだ』とモチベーションも高かった。甲子園に出られなかった高校球児に対しても『まだまだ日本代表で活躍の機会があるぞ』というメッセージは励みになると思っていたら、今大会は全員が甲子園組。2、3人でいいですから、フレッシュな逸材を選ぶのも手だったと思うんですよね」
しかし、これも結果論。もしもアジア王者になっていたら、「やはり甲子園組の勝負強さは本物」という論調になっていたでしょうから、一概には断言できないかもしれません。
それでも、こんなメンバーを選考しても面白かったと、前述の関係者は言うのです。
「中央学院の颯佐心汰はショートもリリーフ投手もできる二刀流。ベンチに入れておけば何かと役だったはずです。打線の起爆剤という意味では桐光学園の森駿太、愛工大名電の石見颯真あたりの打力が台湾投手陣にどう対応できたのかも、見たかったところです」
高校日本代表は全ての高校球児にとっての憧れ。今回の反省を生かし、来年どんなチーム編成が行われるのか、期待しましょう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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