「生涯ゴールデンスラム」は通過点 「10年20年後には車いすテニスで億稼ぐのも当たり前かも」19歳の王者が見据える未来
それでも、世界に目を向ければ、まだ険しい道が続く。海外の大会で観客が多く集まることは稀だという。「だからこれからはもっとワールドワイドにtokito odaの名前を世界に刻みに行きたい」と誓った。
その後の告白はアスリートの枠を超え、ひとりの人間の歩みそのものを映していた。「こんな事SNSに書くことじゃないかもしれないしお金はタブーって事になってるから批判されるかもしれない」と前置きした上で、「もう2年くらい前から億稼いで車買って家建てて父ちゃん母ちゃんを支えてる。やんちゃ坊主でどうしょうもなくて病気した時はみんなどん底だった正直。でももう今はみんなで良い暮らしをできてる」と打ち明けた。
「10年20年後には車いすテニスで億稼ぐのも当たり前かもしれないし俺の記録を破ってくる人もポンポン出てくるかもしれない。だからこそ10年20年後の当たり前をおれは今から叫び続けたい 自慢話なんかじゃない 皆に俺のブルースを聞いてほしい」
「生涯ゴールデンスラム」という偉業を成し遂げながら、小田はまだ夢の途中にいる。「これからも変わらず生きていきます 応援ありがとうございました」と最後は感謝で締めくくった。その軌跡は、車いすテニスだけでなく、スポーツの新しい可能性を示し続けていくに違いない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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