「来年はもっと強くなる」新庄ハム勝負の5年目へー、2年連続最下位から強くなったワケ 球界OBが指摘する「2つの理由」
さらに「あとはスカウティングがいいんでしょうね」と磯部氏。「元気な選手を獲っている」と大久保氏もスカウト陣の眼力の確かさも躍進の背景にあるとした。
さらに新庄監督就任以来、選手の成長を重視した起用も多くみられている。その点で今季、大ブレイクを果たしたのが、高卒4年目の達孝太だろう。
今季NPB記録となる、1軍デビューから全試合先発で7連勝という快挙を成し遂げるなど、今季は自己最多の8勝を挙げ防御率2.09をマーク。飛躍の年となり、先発投手陣を支える1人としてチームに貢献を果たした。
ソフトバンクとのCSファイナルSでは2試合に投げ、自責1と堂々たる投げっぷりも話題を呼んだ。チームは日本シリーズ進出は叶わなかったが、負けられない試合を託されるなど指揮官からの期待の大きさがみえた。
チームでは達以外にも今季、「骨太の投手陣」が話題を呼んだ。先発完投できる投手が多く育ち、沢村賞初受賞となった伊藤大海を筆頭に、ドラフト8位入団の北山亘基、育成出身の福島蓮や柳川大晟など、チームの強みである「育成の力」で、他球団垂涎の「投手王国」を作り上げてきた。
その背景には、選手の背中をしっかり押す、ビッグボスこと新庄監督の存在が大きいのは言うまでもない。
今季はシーズンで83勝まで積み上げながら、王者ソフトバンクにはあと一歩手が届かなかった。その悔しさをいかに晴らすか。スカウティングと巧みな育成術で年々チームの底上げを図る日本ハム。「来年はもっと強くなる」と大久保氏も太鼓判を押す。
新庄監督も勝負を賭ける5年目の来季こそ、集大成とも言える布陣で頂点を狙う。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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