ドジャース連覇の陰のMVP スミスが「史上最多73イニング」で示した“正妻”の矜持 カーショーも絶賛「彼こそがスーパースター」
スミスは攻守両面で「ドジャースの伝説に名を刻んだ」(C)Getty Images
正捕手としての殊勲の活躍が世界一への大きな支えとなった。
ドジャースがブルージェイズを振り切り、王座を掴んだ今季のワールドシリーズでは、MVPに輝いた山本由伸とともに、ウィル・スミスの貢献度を称える声も後を絶たない。全7試合の熱戦が繰り広げられたシリーズで、全イニングでマスクを被り投手陣をリードした。そして、打席では第7戦延長11回に試合を決める本塁打を放ち、決死の救援マウンドに登った山本を援護するなど、女房役として最大級の働きでチームを後押ししていた。
【写真】世界一の女神たち!真美子さんら“MVP夫人3ショット”を見る
シリーズ初白星を掴んだ第2戦でスミスは、決勝打となる本塁打など3打点をマーク。さらに第5戦からは打順が2番へと繰り上がり、大谷翔平の後を任されるなど、打線の軸としても存在感を放ち続けた。
まさに“MVP級”と捉えられるスミスの攻守におけるパフォーマンスは、シリーズ後も現地メディアで報じられており、米スポーツサイト『Sports Illustrated』も、今季のポストシーズンの内容を高く評価している。
11月3日のトピックで、同メディアはスミスのワールドシリーズでのプレーについて、「彼はこの7試合全ての捕手を務めていたのだ。そのうち2試合は延長戦にもつれ込み、第3戦は18回に及ぶ歴史的な一戦、ワールドシリーズ史上最長タイの試合だった」と説くとともに、「このシリーズでマスクをかぶった合計73イニングは、ワールドシリーズ史上最多」などと評した。
また、「スミスは土曜の夜に行われた第7戦の11回表、ソロ本塁打を放ち、ドジャースの伝説に名を刻んだ」として、決勝アーチへの賛辞も送っている。
他にも同メディアは、レギュラーシーズン終盤での負傷により、フィリーズとの地区シリーズから出場となったポストシーズンを通しての活躍を称賛。ブルワーズと争った優勝決定シリーズよりスミスの打撃が勢いを増したと振り返り、「そこからの11試合で打率.311、本塁打2本を放った」と指摘。その上で、「そして最後の一発は、ロサンゼルスとトロント、そしてその間のすべての街で、長く語り継がれることになるだろう」と綴っている。






