"癖バレ"の困難も乗り越え… 山本由伸5回2安打無失点ピッチング パドレス打線を封じ込めた「ポイント」とは
地区シリーズ初戦の山本の投球に関しては特にランナーを二塁に置いた状況でパドレス打線は長打を連発した。デーブ・ロバーツ監督はこの点に関して『MLB・COM』に掲載された記事で「パドレスが山本の投球パターンをある程度読んでいる」と発言していた。投球動作中のわずかな癖や、球種の見分け方をパ軍が分析していると見ていた。韓国との開幕シリーズでパドレス相手に序盤でめった打ちされたときも同様の話題が出たが、ここにきて再燃していた。
山本自身も初戦のピッチングには「カウントを悪くして走者をためてしまったこと」を敗因にあげたが、迎えたリベンジの機会では反省を生かして、最初から飛ばしてストライクゾーンの中でしっかり勝負でき、先頭打者を出さなかったことも試合を優位に進めるポイントとなった。
試合後のインタビューではPSでは初めての日本人投手対決となったダルビッシュ有との投げ合いに関しても「本当に尊敬している投手なので」と感慨をにじませるシーンもあった。WBCではともにチームメートとして同チームで戦い、世界一に貢献。尊敬する先輩投手との熱がこもった投手戦には両軍ファンからも賛美の声が寄せられている。
鳴り物入りでドジャースに入団した今季は高額年俸もあり、何かと厳しい目が向けられるシーンも多かったが、大舞台で結果を残し、存在感を示した。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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