繰り返される快投の“見殺し”は「最悪」 ド軍打線の山本由伸への無援護ぶりに球団OBも苛立ち「本当にイライラする」

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マウンドで躍動した山本(C)Getty Images

 胸をすくような快投だった。

 現地時間9月12日、ドジャースの山本由伸が、敵地でのジャイアンツ戦に先発。7回(91球)を投げ、被安打1、1失点、10奪三振と力投。9回二死までノーヒッターを継続した前回登板に続いてゲームを作った。

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 もっとも、“この日も”山本への援護はなかったと言っていい。初回にこの日唯一の被安打で1点を失って以降打者20人連続アウトの離れ業をやってのけた背番号18に対してドジャース打線は7回表にマイケル・コンフォートのソロアーチで1点を挙げるのがやっと……。10回裏に守護神のタナー・スコットが満塁サヨナラアーチを被弾し、結果論ではあるものの、エースの投球はふいになった。

「この日も」と強調するのにはワケがある。というのも、今季の山本は規定投球回に到達する162回1/3を投げ、防御率2.66、奪三振率10.37と圧巻のスタッツを残しているのだが、見方からの援護率は3.31とナ・リーグでワーストの数値に。力投が“見殺し”にされているケースが多いのである。

 エースのハイパフォーマンスを勝利に結びつけられないドジャースには、球団OBからも、嘆き交じりの厳しい意見が飛ぶ。米スポーツ専門局『Sports Net LA』の解説を務めるジェリー・ヘアストンJr.氏は「今年のヤマモトはリーグで5本の指に入るほどの投手と化している。圧倒的な投球は、シーズンが進むにつれて良くなっているんだ!」と強調。その上で「彼を勝たせられないのは打者たちも本当は悔しいはずなんだ。きっとクラブハウスでは『ヤマの先発機会を無駄にしている』っていう雰囲気が渦巻いているはずだ」と打線の奮起を諭した。

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