引退したアスリートがセカンドキャリアで成功するために必要なこととは

タグ: , , , , 2018/10/19

 横内由可と申します。現役時代は体操、クレー射撃と2種目で日本代表として国際大会に出場していました。
今回はアスリートであれば避けることのできない「引退」とその後の「セカンドキャリア」について書かせていただきます。

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 この秋はプロ野球の世界で華々しく活躍した選手たちが引退を決断しました。広島・新井貴浩選手、中日・岩瀬仁紀投手、浅尾拓也投手、荒木雅博選手、巨人・杉内俊哉投手、山口鉄也投手、西武・松井稼頭央選手、独立リーグ・栃木ゴールデンブレーブスの村田修一選手…自身のパフォーマンス、体の状態、チームでの立ち位置など色々考え抜いた上で現役生活に終止符を打ったのだと思います。

 ちなみに女子体操選手の引退の時期は高校卒業時、または大学卒業時が一般的でした。競技の実績によって推薦入学させて頂いている場合が多いのですが、ケガなどにより志半ばで夢をあきらめざるを得ない選手もたくさん見てきました。環境の問題、体の問題などによってどんなにその競技を続けたくても早かれ遅かれ引退する日がやってくるのです。

 私は2種目の競技経験があるので2度の引退を経験しました。1度目は体操を引退した18歳の時。そのきっかけは体が思うように動かなくなり、試合での失敗も増え、成績が落ちてきたことでした。それまで24時間体操一筋だった私は「体操を離れたら自分という存在を失ってしまうのではないか」という恐怖と悲しさから毎日泣いていました。そんな時に日本では18歳からはじめても遅くないクレー射撃という競技を知り、私の沈みきった心に光が差しました。一般的に想像するセカンドキャリアとは異なりますが、2種目に臨む時に考えたことは「体操をやってきたときのようにゼロから同じ努力をしよう」ということでした。この時点で体操の華やかな舞台に立っていた人から「普通の人」へと精神面においても引退をしました。

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