東京五輪で金を狙う競輪女王 フランス人栄養士の助言で20キロ減量
20年に開催される東京五輪で金メダルを目指す競輪界の絶対女王・小林優香選手(24)の独占インタビューが伊豆ペロドロームで行われた。聞き手はフジテレビを退社し、フリーで活動する田中大貴アナウンサー。同競技場は小林選手が練習拠点に置き、東京五輪の競技会場でもある。日本中の期待を集める2年後に向け、コーチと取り組んでいる新たな試みへの手応え、20キロ近い減量による肉体改造、重圧との戦いなどについて熱く語った。今回はその後編。
体重を20キロ減量する肉体改造で2年後の東京五輪に向けて
田中:ブノワ短距離ヘッドコーチの指導を受ける前と受けた後で変わりましたか?
小林:考え方の幅が広がりましたね。例えば今までは1つの考え方しかない戦法が3つ、4つにと増えてレースに生かされているので手応えを感じています。
田中:コーチとはどういう関係性ですか?
小林:他の選手に比べて私は凄く怒られます。あまり褒められないです。でも自分の性格を思ってのことなので凄く信頼しています。
田中:具体的にどういうことを怒られるんですか?
小林:『今のレースはどう考えて走ったの?』と質問された時に、『こういう風に走りたかった』というと、『なんでそう思ったの?』と質問がどんどん重なっていく。最終的にどこがダメだったかとなるとメンタルにいきつくんです。そこから普段の練習でもっとこうしなきゃいけないねとか話し合いになります。
田中:自分と向き合う時間が増えたましたか?
小林:増えました。コーチとも会話が増えましたね。
田中:体重も大幅に減量して1年が経ちます。
小林:体重のマックスが83キロだったんです。おもりをつけて走っているようなものなので五輪に勝つためには絞らなきゃいけないと思ったんですよね。今は65キロ。20キロ近く減りました。踏み出した瞬間軽いなと思うし、ダッシュのキレも良くなりました。今もこの体重をキープしているし、栄養士がフランスの方でアドバイスしてくる。どういう食事を摂るか、摂取量も決められています。
田中:女性が20キロ体重を減らすって大変じゃないですか?
小林:1か月ぐらいで落ちましたね。最初は食べなかったりもしたのですが、それだと筋肉も落ちるのを勉強して。食べる時間も決めるようにしたら割とすんなり落ちました。
田中:一番の方法は?
小林:食事の時間を決めるのが大事ですね。午後7時以降は食べないようにしている。最初はお腹すいたなあと思ったけど、そう思ったら寝ます。寝たら次の日は朝。朝になったら食べられる。今も午後7時以降は食べません。この生活に慣れましたね。
田中:肉体改造できるのも2年後の東京五輪という目標が大きいですね。
小林:そこが一番ですね。
田中:東京五輪はどんな自分を想像していますか?
小林:この舞台で最後にコーチと笑ってお客さんに向かって国旗を掲げている自分を想像しています。あと2年間妥協しないように。逃げたくもなりますし、気持ちの面で弱くなったりしますが、妥協しないで練習を積み重ねていきたいです。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]