「僕には助けが必要だった」“異常”を感じたレッドブルでの過酷な日々を激白 角田裕毅がF1公式で語った今「シートを諦めてない」

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フェルスタッペンとの共闘も角田にとっては過酷な戦いの原因ともなっていた(C)Getty Images

今までになかった“メンタルの異常”

 逃げ場もなく、重圧だけが強まっていく過酷なシーズン。その中で「自分自身について多くを学べたし、様々なことを経験した……。人間として、特に人格の面で大きく成長できたと思う」という角田は、今までにないメンタルの“異常”を感じていたと漏らしている。

「レース後はいつも疲れ切っているし、レースのない数週間は、普段はその時間を楽しんで『リセットしたい』と思うものなんだ。だけど、昨シーズンは、いざそうしようとした時に、ただただ精神的にすごく落ち込んでしまったんだ。僕自身、その原因がどこにあるのかも分からなかった」

 かつてないほど落ち込んだ日々の中で、角田には“変化”も起きていた。

「だから、『あ、これは何かを変えなきゃいけない』と思った。もっと自分が幸せになるため、そして学ぶためにも、僕には外部からの助けが必要だったんだ。実際、レース以外のことで何が自分を幸せにしてくれるのか、何がポジティブなエネルギーを与えてくれるのかを考えてみると、自分のことをあまりよく知らなかったことに気づけたよ」

 自分自身を知る――。この作業によって角田はリザーブドライバーへの降格にも「意外にも大丈夫だった」という。

 ここから先、角田がF1の世界に舞い戻る道は険しい。それはF1公式サイトが「彼がふたたびハンドルを握れる保証はない」と表現する通りでもある。しかし、「今は人生で最高のコンディションと保てている」と復帰への意欲を高めるサムライは、「自分はまだ……F1の舞台で運転することを諦めていない」と断言。“その時”への想いを強くしている。

「(今季開幕戦の)オーストラリアGPは、正直言って観戦するのが、かなり辛かったね。画面越しに観戦するのは、いつもとは違う感覚だった。バーレーンでのテストドライブは問題なかったんだけど、レースウイークを見るだけっていうのは全く別物で、本当に大変だった。

 だけど、このスポーツへの思い入れの強さと、もう一度シートに座りたいという強い気持ちを改めて実感できた。まぁ今は将来のことはあまり考えないようにしているよ。それは僕のコントロールできる範囲外だから。それよりも、どんなに最高の状況ではない日でも、どうすればその日を最大限に活用できるかを常に考えているんだ」

 どんなに苦しい状況でも「諦めない」。そんな強い覚悟を持ちながら、角田は心身を鍛え上げ、牙を研ぎ続けている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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