「獲れる力はついてきた」有言実行の強き主将・石川祐希が挑む2度目の五輪で目指す場所【パリ五輪】
有言実行で数々のことを成し遂げて来た強き主将に、日本代表を率いるフィリップ・ブラン監督も全幅の信頼を寄せる。
「いいチームであっても、いいキャプテンを見つけるのは簡単ではありません。さまざまな要素が要求されます。試合の中でのリーダーシップや雰囲気づくり、チームをどの方向に導いていくか。石川とは日頃から非常に多くの話をして、コミュニケーションを重ねてきました。私がチームの方向性を決めるうえでも、どうすればチームに浸透するか。彼に尋ねてきました」
たとえばメンバー発表。パリ五輪出場の12名を発表する時、当初は個別に伝えようとしていたブランに「全員の前で発表したほうがいい」と進言したのも石川だ。
「ずっと一緒にやってきたメンバーで、誰かが外れて、誰かが選ばれる。その時が来るのは全員わかっていました。だからこそみんなの前で発表すべきだと思っていたし、そのほうが気持ちが入る。一緒にやってきたメンバーのためにも頑張らないと、と思えるし、ずっと過ごしてきたメンバーのために戦えるチームであってほしいと、言葉じゃなく心で思ったのでみんなの前で発表したほうが気持ちが入る、と思ってブランに伝えました」
主要国際大会では14名がベンチ入りできるが、五輪は12名のみ。だからこそ、ここまで共に同じ場を目指し、共に戦って来た仲間のために。決意新たに臨む、2度目の五輪。石川はどんな姿を見せるのか。間違いなく言えるのは、日本中が誇れる、強く、逞しい主将の姿である、ということだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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