楽天・松井裕樹、海外FA権行使でメジャー移籍へ 大型契約への「唯一のネック」と「移籍市場での売りポイント」とは
また、気になる中継ぎ左腕で言えば、元ソフトバンクのマット・ムーアもFAとなる。今季は大谷翔平の同僚としてエンゼルスで長くプレーし、チーム解体に伴いガーディアンズ、マーリンズと9月には居場所を転々とした。34歳とベテランの域に達しているが、今季は計50試合で5勝1敗、防御率2.56の成績を残した。
他にも実績ある左のリリーバーがFAとはなるが、共通して言えるのは総じて32~36歳前後と高齢化が進んでいること。このグループに加わると、松井の28歳で新シーズンを迎えるという若さは大きな魅力に映る。
唯一のネックはメジャーリーグで使用されているローリングス社製の公式球への対応だ。3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では滑りやすいボールへの適応に苦戦し、大事な場面では起用されなかった。すでに、その情報はメジャー球団にも共有されている。
ヘイダーが各球団にとって最も欲しいタレントなのは間違いない。しかし、評価する球団によっては左のリリーバーで2番手と見るチームも現れそうだ。巨大マーケットへ打って出る決断を下した松井。思いも寄らない大型契約を手にしたとしてもおかしくはない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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