シート喪失宣告に「腹が立った」 角田裕毅が告白した契約の内情「オファーは数件あった。ただ、交渉することは許されなかった」

タグ: , , 2025/12/5

契約解除に正直な想いを語った角田(C)Getty Images

重鎮マルコから届いた知らせ

 やはり喪失感は抱いていた。

 現地時間12月4日、今季F1最終戦となるアブダビGPを前に、角田裕毅(レッドブル)が取材に対応。2日に発表となった来季のドライバー編成でF1ドライバーとして契約解除が決まった25歳は「後悔がないといえば嘘になる」と本音を漏らした。

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 最終戦を目前にした異例の決定だった。前戦のカタールGP後に各選手に伝えられたというドライバーラインナップには、角田の名前はなかった。レッドブルのシートには、唯一契約更新を行っていた“絶対的エース”のマックス・フェルスタッペン、そしてセカンドシートにはレーシングブルズで飛躍を遂げた“新人”アイザック・ハジャーが抜擢。そして、レーシングブルズは、リアム・ローソンがシートを維持し、加えて今季のF2王者となった“超新星”アービッド・リンドブラッドを起用された。

 事実上の“第3ドライバー”への降格。テスト兼リザーブとしてチームに残るとはいえ、F1から一時的に離れるという決定は本人にとって屈辱的ですらあった。

 F1公式サイトによれば、F1ドライバーからの解雇を伝えられた瞬間について角田は、「決定の知らせは、レース直後にヘルムート(・マルコ博士)から直接伝えられた。もちろん、失望したし、腹が立った」と告白。「来年から(F1の)レースに出られないことをまだ完全には受け止めきれてなくて、実感もしていなかった」と正直な胸の内を明かしている。

「翌朝、意外にも大丈夫だったんだ。いや、まぁ、完璧に大丈夫ってわけじゃないけど……もう自分はアブダビのことを考えていたんだ。今ここで自分がやらねばならないことは、カタールで試みたことと同じ。可能な限り競争力を発揮する。そして理想的は、マックス(・フェルスタッペン)を助けることだ」

 また、オランダの専門サイト『Racing News365』などの取材にも応じた角田は、「(レッドブル残留以外の)他の選択肢を検討したか?」との問いに、「自分に選択肢はなかった」と吐露。そして衝撃的な内情を語っている。

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