「僕は終わっていたかも」角田裕毅との“紙一重の攻防”にノリスが本音 総合優勝も分けた5センチの恐怖「かなりどうかしてる」

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「レース中にも何度か、『あ、ツノダが来るぞ』と思った場面があった」

 2ポイントという僅差でフェルスタッペンの追い上げをかわし、総合優勝を手にしたノリスは、決勝後に米メディア『The Athletic』において「ツノダが僕を妨害し、苦境に追い込もうとする可能性は分かっていた。すでに僕らのシナリオ、そして予測に含まれていたんだ」と強調する。

 レース前からフェルスタッペンのタイトル獲得に燃えるレッドブル陣営が、決死の覚悟で自身を食い止めにくると予測できていたと証言。その上で、「レース中にも何度か、『あ、ツノダが来るぞ』と思った場面があった」と明かしている。

「あの瞬間、僕はかなり素早くツノダを抜けたけど、実際はマシンがかなり接近していた。よくよく振り返ってみると、かなりどうかしていると思う。だって『あと5センチでもずれていたら終わりだった』って思ったぐらいだからね。僕は終わっていたかもしれないんだ。そう考えても恐い出来事だった」

 ほんの数センチ、わずかなズレが起きていれば、大惨事は避けられなかった――。マクラーレンのザック・ブラウンCEOが『Sky Sports』で「もちろんチームスポーツだから、2台目のマシンが、エースのマシンを手助けするのは当然だけど、限度はある」と断じたのも、「危険」という印象を角田に強く抱かされたからだった。

 角田にとってF1でのラストランは、14位フィニッシュの無念の結果に終わった。しかし、「危険で不必要」(ブラウンCEO談)と批判された攻防でタイムペナルティを課されただけで、何事も起きなかったのは幸いだったと言えるのかもしれない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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