物議を醸したノリスとの攻防に本音吐露 角田裕毅が告白した“ラストラン”の舞台裏「彼が追い抜くスピードが速すぎた」
緊張感のあるレースが生まれた理由
全ては、チームから指示の徹底を求められるストレスフルな状況で、やはり自分の“役割”を全うしようとした結果だった。
さらに角田は、5秒ペナルティを課される原因ともなり、問題視されたストレート上でのブロックについても言及している。
「(最終コーナーまで待つことは)考えはしたよ。もちろんね。ただ、まだ遠くにいた彼との間にはギャップが8、9テンポくらいあって、ラップあたり5テンポぐらいだったから、『あと1周は耐えられそうだな』と思っていたんだ。でも、彼はターン1から5までのラップを完璧にまとめ上げ、僕との差をかなり詰めてきたんだ。とても上手く走ったんだ。だから、たとえ自分が大幅にペースを落としても、おそらく第1コーナーで抜かれていただろうから、差はほとんどなかったはずだよ」
リスクは理解しながらも、果敢に挑んだ角田。ゆえにノリスが「あと5センチでもずれていたら終わりだった」と振り返るほどの緊張感のあるレースは生まれたと言えよう。
無念の14位でF1でのラストランを終えた角田。今後はテスト兼リザーブドライバーとして、レッドブルグループのマシン開発に携わる形となる。
来季にF1で抜擢される可能性が「ゼロ」というわけではない。果たして、「運という言葉はあまり使いたくないけど、今シーズンの後半は本当に運がなかった」と回想する角田にチャンスは巡ってくるだろうか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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