球界OBも思わず涙した日本ハム28歳外野手の頑張り、背水のシーズンに見せた“一発回答”「新庄監督にトレードとか考えているかと聞いたら…」
今川は昇格即、今季初本塁打を含む3打点と大暴れした(C)産経新聞社
日本ハムは9月9日のソフトバンク戦(エスコンF)に7-4と勝利。難敵モイネロに対し、新庄剛志監督が抜擢した2人が3発と盛り立て、大きな勝利をもぎ取った。
球界屈指の左腕リバン・モイネロ攻略の口火を切ったのは9日に登録され、すぐに「2番・中堅」で先発した今川優馬だった。3点を追う2回無死二塁の場面、モイネロの144キロカットボールを迷いなく振り切り左翼線へ適時二塁打をマーク。
【首位攻防戦】『今川!素晴らしい!』日本ハム今川優馬の大活躍に高木と森藤が涙…二軍で4割超えに『腐らずに良くやった』日本ハム優勝のラストピースになるか⁉︎今川選手の打席を振り返る‼︎
今川は3-3の5回にもモイネロの147キロ直球を完ぺきに捉えて今季初アーチを放つなど、1本塁打を含む、4打数3安打3打点と大暴れ。遊撃で先発したルーキーの山縣秀の2打席連続弾とともに、難敵モイネロ攻略に大きな力を発揮した。
2020年6位入団。北海道出身、社会人・JFE東日本を経てプロ5年目シーズンを迎えた今川は自身でも今季を背水のシーズンと位置づけて臨んでいたが、開幕1軍も2度の登録抹消と苦しんだ。
熾烈な外野手争いの中でなかなか出場機会に恵まれなかったが、ファームで打率.414と結果を残し、約4か月ぶりとなった1軍昇格の場で値千金の一発を放った。
試合後のヒーローインタビューでは両リーグトップの14勝目をマークした伊藤大海、自身初のマルチホームランの山縣とともに呼ばれ、「ずっとこの日を待っていたので、すごく嬉しいです」「僕個人的には約3年間、ファイターズに貢献できていなかったので、やっと、やっと貢献できたなと思っています」と万感の思いを口にする場面も。昨季はキャリアワーストとなる6試合の出場にとどまり、打率.211、本塁打、打点はともに0という結果に終わっていた。






