「阪神大山FA残留」にG党安堵の理由 人的補償で猛虎へ有望若手流出のリスク回避へ
阪神残留を決断した大山。来季は虎党の大きな声援を受けそうだ(C)産経新聞社
猛虎の主砲が悩み抜いて下した結論は「阪神残留」でした。
国内フリーエージェント(FA)権を行使していた阪神の4番・大山悠輔です。獲得に乗り出した巨人も破格の好条件を出し、ラブコールを送っていましたが、大山は11月29日には笑顔で残留会見に臨み、争奪戦に終止符が打たれました。
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球界の盟主・巨人としては、虎の主砲を獲得できれば、ライバルの戦力ダウンと自軍の打力アップを同時に成し遂げられる一石二鳥の案件。獲得に失敗ともなれば悲壮感が漂いそうですが、意外にも巨人ファンは安堵の表情を浮かべているのです。
40代男性のG党はその理由をこう代弁しました。
「人的補償ですよ。プロテクトできるのはわずか28人。巨人で28人をプロテクトしようとすれば、有望な若手選手が漏れてしまう。いや、球団を代表する高額のベテラン選手を『まさか獲らないだろう』とプロテクトから外してしまえば、驚天動地の阪神移籍になるかもしれない。大山獲得に伴うメリットの何倍も、人的補償で失う恐怖の方が大きいんです」
20代男性の巨人ファンは、別の角度から獲得失敗にほっとした理由を語ります。
「大山がFA移籍したとして、いったいどのポジションを守らせるのかという話です。一塁には岡本がいるし、三塁には坂本がいる。レフトに回せば、浅野や秋広、萩尾ら有望株の芽を摘むことになる。好条件での獲得となれば、まずはスタメンで使わないといけないでしょうから。ファンとしては、思い入れの選手が試合に出られなくなるのはつらいので、悪くない結果だと思う人が大半だと思いますよ」