「やっぱり素材は一流」球界OBがドラ1捕手に大きな期待。比較対象で古田敦也氏の名も
高木氏の中で圧倒的に強く印象に残っている新人捕手が、当時の古田敦也氏だという。ルーキーとは思えない実力から、今でも大きな衝撃が強く残っているようで、どうしてもその当時と比較してしまうと語る高木氏。
とはいえ、松尾は高卒、古田氏は大学・社会人を経てからの入団という違いはある。その違いはもちろん承知しながらも、「あの(古田)くらいの雰囲気を醸し出してほしいなと期待してるよ。期待値が高かっただけに、低く見えたけど、やっぱり素材は一流。所作は年齢が作り上げていくものだから、まだしょうがない。でも俺は、そこまで含めて期待してたから」と、古田氏に匹敵するほどの大きな期待感を抱いていただけに、厳しめの評価をした部分があると明かした。
それでも、期待通りの良さも見えたと高木氏は語る。
21年に市立和歌山からドラフト1位で入団した小園健太投手(19)とバッテリーを組んだ試合で、ストライクが入らなくなった小園に、一球カーブを要求した場面だ。ストレートでコントロールがつかなくなった時に、カーブを投げさせることでフォームに『溜め』を取り戻させるというリードを見せた。高校1年秋に捕手にコンバートされ、まだ数年しか経験のないポジションで、これだけの知識とポテンシャルの高さがあることを考えれば、今後の成長にも大きな期待がもてる。
動画内で最後に高木氏は、「自分で試合を支配していかなきゃいけないポジションだから、学ぶことは多くても頑張ってほしい」と、素材は一流と認め、最大級の期待をかける松尾にエールを送った。松尾は2月7日のシート打撃でマルチ安打をマークするなど、順調にアピールを重ね、1年目からの活躍を期待させる結果を残している。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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