「3P成功率が61%は普通ではない」元日本代表が見たブラジル戦 ホーバスジャパンは3試合で何を得たのか【パリ五輪】
一方で、この3戦を通して、特に吉井選手が象徴的なんですが、サイズで劣りながらもフィジカルを活かして粘り強く戦えていました。そういうところが日本が成長していく上での大事なポイントなのかなと感じます。泥臭く、数字に現れない部分が吉井選手の良さでもあるし、彼のような選手がいるからチームが大崩れしない。ホーキンソン選手もディフェンスして身体を張ってリバウンドに入って、その上で速攻にも走っている。そういう献身的な部分を大事にしていけば世界と戦えるというのを、今回のチームが証明してくれたと思います。
フランス戦なんてどちらが勝ってもおかしくなかった。なんなら日本が勝っていたと言ってもいいくらいの試合でした。そのなかで色々と言われていることはありますが、最後の最後にビッグショットを決めたフランスの強さもあったと思います。ただ、世界の強豪に対して、以前であれば誰も想像しなかったような試合展開を見せてくれたのは、僕にとっても大きな刺激になっています。誇らしいというか、本当に勇気をもらいました。僕もこのチームに関わらせてもらってチーム事情を知っているだけに、日本が進む方向は間違っていないんだなというのを改めて感じさせてもらいました。
今回の代表チームが日本にもたらしてくれたものは、やっぱり凄く大きい。バスケットに関わるすべての人が可能性を感じさせてもらったと思うので、それを無駄にせずに、僕も日本バスケの発展に少しでも貢献できたらと思っています。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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