秋広優人よ、進め松井秀喜ロード!乗り越えるべき「大田泰示の壁」とは
大器として期待を集める秋広(C)CoCoKARAnext
苦境にあえぐチームにとって、救世主と言っても差し支えないでしょう。
巨人の偉大な背番号55の後継者・秋広優人選手のことです。「七番・レフト」でプロ初のスタメン出場となった4月22日のヤクルト戦(神宮)では、第一打席でライトに二塁打を放ち、プロ初安打初打点をマーク。同29日の広島戦(東京ドーム)では待望のプロ1号ソロを放ち、自主トレをともにした師匠格の中田翔選手と一緒に初の“お立ち台”に登壇。東京ドームがニュースターの到来に沸いたことも記憶に新しいです。
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となると、巨人ファンの思いはただ一つ。背番号55の偉大な先輩・松井秀喜さんのような頼れるスラッガーになってほしいというものですが、その前に秋広には乗り越えなくてはいけない“関門”があります。
スポーツ紙のデスクが言います。
「もはや球団内でもタブーになっていますが(笑)、背番号55の先輩にはもう一人、大田泰示選手がいるんです。彼も将来を嘱望され、期待されていましたが、その才能が巨人で花開くことはなかった。これは巨人の編成においても反省すべき過去として、記憶に刻まれているんです」
大田選手は東海大相模時代、甲子園出場こそ果たせなかったものの、高校通算65発を誇る強打者として名を馳せます。2008年のドラフト会議では巨人とソフトバンクの2球団がドラフト1位で指名し、競合の結果、巨人が交渉権を獲得しました。このときのチーム内やファンの高揚感たるや、昨秋のドラフト1位、浅野翔吾に匹敵するものがありました。