【中日】柳裕也と松葉貴大が残留 先発陣の骨格が見えた あとは「プラスアルファ」の出現
■若手の大化けはあるか
ローテ定着を狙う若手は多い。このカテゴリーの中からエースクラスに匹敵する投手が現れると、ドラゴンズの未来は明るくなる。
草加勝と仲地礼亜の「ドラフト1位右腕コンビ」はその最たる例だ。草加は1年目にトミー・ジョン手術を受け、2年目の今季最終戦で1軍デビュー。来季が勝負の年だ。仲地はファーム日本選手権MVPの実績を胸に、飛躍を目指す。
松木平優太は昨季プロ初勝利を挙げるも、今季は足踏み。同級生の高橋宏、金丸に置いていかれないよう、食らいついていきたい。それは吉田聖弥も同様だ。
移籍1年目を終えた三浦瑞樹も含めて、20代前半〜中盤の投手がどれだけ戦力になれるか。
■去就微妙な外国人たち
外国人に目を向けると、残留を決めている投手は不在だ。
今季100イニングを投げたカイル・マラー、途中リリーフに回って存在感を出したウンベルト・メヒア、巨人との最終戦で好投したナッシュ・ウォルターズ。3人いずれも決め手に欠けているといったところか。
計算できる投手が少ないだけに、この中から最低でも2人は残した方が良いと思われるが、果たして。12月頭に出る予定の保留者名簿で今後の方針が見えるはずだ。
■ドラフト指名選手は戦力になるか
今秋のドラフト会議で、中日は上位2枠を即戦力投手に使った。
1位の中西聖輝(青山学院大)、2位の櫻井頼之介(東北福祉大)ともに大学屈指のスターターで、「勝てる投手」でもある。今持っている実力を出しきれば、ある程度1年目から戦力になるかもしれない。
ただ、金丸でも2勝&100イニング弱、吉田は1軍での先発なしだったことを考えれば、期待を寄せすぎるのは禁物。温かい目で1年目の奮闘を見守りたい。
[文:尾張はじめ]
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