気圧の変化と関節痛
「池尻大橋・三宿・駒場の整形外科・内科「池尻大橋せらクリニック」(https://sera-clinic.com/)」
― 雨の日に痛む、その不調は気のせいではありません ―
「天気が崩れる前に関節が痛くなる」「雨の日は昔のケガがうずく」
…そんな経験をお持ちの方はいませんか?
実は、天候と関節の痛みには関連があるのではないかという声は昔から多くの人々に共有されてきました。現代の医学ではまだはっきりとした因果関係は証明されていませんが、近年では少しずつそのメカニズムの仮説や、気象の変化によって症状が出る「気象病」としての認知も広まりつつあります。
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■ 関節が「気圧の変化」に影響される理由とは?
関節は「関節包(かんせつほう)」という袋のような構造に包まれており、その中には関節液という液体が存在しています。
この関節包は密閉された空間であるため、外部の気圧の変化によって微妙に膨張したり、内部圧が変化したりする可能性があると考えられています。
気圧が下がる(天気が崩れる前)と、関節包がやや膨らみ、関節内の圧が変わり、周囲の神経を刺激して痛みを感じやすくなる…というのが代表的な仮説です。
また、気圧の低下とともに血管が拡張し、炎症や痛みを引き起こしやすくなるという説もあります。
こうした反応は、
・変形性関節症(膝や股関節)
・古傷(スポーツ外傷や術後の部位)
・関節リウマチや痛風
など、もともと関節に問題のある方ほど感じやすい傾向があります。
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