痛風のリスクを高める! 暴飲暴食が危険な理由
[文:食の専門家による出張料理サービス「シェアダイン」(https://sharedine.me/)]
若年化が進む痛風、気をつけるポイントは?
「痛風」。
よく聞く言葉ですが、痛風を患っていても外からは元気に見えるので、軽く考えられてしまうことも。でも、じつはとても怖い病気です。
血液中の尿酸値が高い状態が続く「高尿酸値血症」になると、関節や皮下などの組織に「尿酸塩」というトゲトゲした結晶が沈着して、急激な関節炎を起こすのが、痛風の症状です。この結晶が尿路にできてしまうと「尿路結石」となり、激痛に襲われてしまいます(実際には、シュウ酸カルシウムやリン酸カルシウムも混ざっていますが、尿路結石は通風の合併症といえます)。
尿酸値を下げれば、発症しないという仕組みはわかっていても、暴飲暴食が続くと、痛風のリスクが一気に高まってしまいます。
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最近では、痛風発症患者の若年化が進んでいるとの指摘も。「単なる痛風だから」と放置してしまうと、腎機能低下から腎障害を引き起こしたり、メタボリックシンドロームの要素として動脈硬化性疾患へ移行したりする可能性があります。
そもそも食べすぎ飲みすぎは何らかの負担を身体にかけるものですが、尿酸値を上げないためには、とくにどんなことに気をつければいいのでしょうか。ポイントは2つ、高プリン体食品を控えること、そして尿酸を排泄できる身体作りです。それぞれ詳しく見ていきましょう。