血尿は膀胱がんの初期症状?病気のサインを見逃さない
[文:銀座血液検査ラボ -ketsuken-(https://ketsuken.jp/)]
膀胱は骨盤内にある臓器で、腎臓でつくられた尿が腎盂、尿管を経由して運ばれたあとに、一時的に貯留する一種の袋の役割をもっています。
膀胱には、尿が漏れ出ないよう一時的にためる働き(蓄尿機能)と、ある程度の尿がたまると尿意を感じ尿を排出する働き(排尿機能)があります。
【関連記事】あなたの肺は大丈夫?3つ以上当てはまる人は危険!肺の機能低下を知るためのチェックリスト
膀胱がんとは
膀胱がんは、尿路上皮ががん化することによって引き起こされます。
初発症状でもっとも多いのは血尿だと言われています。
赤色や褐色の尿が出たり、尿検査の際に発見されたりします。
この血尿は痛みなどを伴わないのが特徴です。
その他には、頻尿や排尿時の痛み、尿の混濁、残尿感といった膀胱炎の症状が現れます。
膀胱がんが進行するとあらわれる症状
・膀胱炎症状
膀胱がんが進行すると、膀胱炎に似たような症状があらわれることがあります。
具体的には、頻繁に尿意を感じる頻尿や排尿時に痛みをともなう排尿時痛などです。
・貧血などの全身症状
膀胱がんによる出血が続くと、貧血をともなう場合があります。また、全身のだるさ倦怠感や体重の減少といった全身症状も出てきます。
・尿閉
腫瘍の出血によって膀胱内に血液の塊ができ、尿の流れが妨げられると、尿が出なくなります。これは尿閉と呼ばれ、膀胱がんが進行した場合の症状のひとつです。
・肺症状
膀胱がんが肺に転移すると、息苦しいと感じる呼吸苦や、痰に血の混じる血痰といった症状があらわれます。