【ゴルファーのための食事学】70点とれる『昼ごはん』!
[文:トータルゴルフフィットネス – ゴルファーのための会員制フィットネスクラブ(https://www.tg-fitness.net/)]

トータルゴルフフィットネス 管理栄養士兼トレーナーの中島です。
今回は『昼食に何を食べるか』についてです。
仕事の合間、ラウンドのハーフ終了後、皆さんは何を食べていますか?
「100点の食事は難しいけど合格点の食事がしたい!」というお客様からのリクエストにお答えし、
時短で70点とれる昼食について解説します!
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食事に『完璧』を求めない!

1日3食、1年で1095食!食事は日々の積み重ね、長期戦です。もちろん完璧な食事が毎日とれるのであれば申し分ないです。しかし、1回の100点より10回の70点、合格点のとれる食事を長期的に維持することの方が大切です。なぜなら、身体は常に作り替えが行われているから。細胞は常に破壊と再生の繰り返しです。皆さんが健康な身体を維持するために、ゴルフパフォーマンスを維持する為には、満足ができ、無理なく栄養価の高い食事を摂る必要があります。これは昼食にかかわらず、全ての食事において共通です。
『ジュース』を避けよう!
まずこれだけは避けて欲しいこと、それはジュース(清涼飲料水)を避けることです。ジュースのデメリットはいくつもありますが、一つは体重増加との関連性が高いことです。
皆さんの身近にあるコーラ(500ml)を例にとると、角砂糖が14個も含まれています!常温の水に砂糖をこれ程溶かしたら、甘過ぎて飲めません。しかし、清涼飲料水は冷えた状態で飲むことを想定しています。ヒトは冷たいものを口にすると、甘さを感じにくくなります。よって、これ程多くの砂糖を違和感なく摂ることができるのです。
ジュースの摂取と『体重増加』
観察研究ではありますが、1日1杯のソフトドリンクを追加で飲み、体重の変動を観察した研究があります。この結果、習慣的にジュースを飲むヒトは、運動の量の多さに関係なく、体重が増加するという結果が見られました(※1)。体重の増加量は微々たるものでしたが、運動量では体重増加をカバーできなかった点が驚きです。
皆さんがゴルフをする上で、適正な体重を維持することは重要です。スイングのキレやラウンド後半の疲れが気になる方は、ご自身の体重における適正値をオーバーしているかもしれません。
ジュースの摂取と『メンタルヘルス』
さらに、ジュースはメンタルヘルスにも影響があります。オーストラリアでソフトドリンクの摂取量と精神衛生上の問題について観察研究が行われました。この結果、うつ病やストレス関連の疾患に影響を及ぼすことが分かりました(※2)。卵が先か、にわとりが先か、まだ分からないことも多い分野ですが、砂糖の多く入ったジュースは、美味しいと感じる満足感以外に良いことは少ないようです。
今回はジュースを例に挙げましたが、これはお菓子(ポテトチップスやドーナツなど)も同様です。これらはできる限り食べる回数を減らすことが、70点の食事に繋がります。