産前産後から更年期に掛けてご注意を!「女性とお酒の関係」について
女性がメンタル不調になる時期はその後もやって来ます。それは更年期に続くのです。顔が急に火照ったりのぼせたり、たくさん汗を掻くという「ホットフラッシュ」。その症状は人それぞれですが、重症になると精神的に不安定になって、引きこもりやうつ状態になります。メンタル不調から抜け出たい一心で、お酒に手が伸びてしまいます。酒量が増えてアルコール依存症に陥る可能性があります。
実は私の妻も「ホットフラッシュ」を経験しました。妻が勤務先に着いて真っ先にすることは、汗でびしょびしょになった下着を着替えることでした。微熱も続いたので家族も心配しました。
業務内容や勤務時間の調整など、職場スタッフの方々のご配慮には感謝しています。
受診した先生から、「安静にしていても激しく運動しているようなもの。」と言われたので、家事を極力控えさせました。お陰様で、私は洗濯物の干し方が上手くなりました。自分で納得いくように干すことができると(納得いく干し方って??)、洗濯物が吊るされたベランダの様子を、満足しながら眺めてしまうのです。(笑)
話しをお酒に戻します。上述したメンタル不調は自律神経のアンバランスが原因。気晴らしに『一杯』が『思う存分』になって、アルコール依存になり兼ねないのです。
江戸時代の名著「養生訓」で、貝原益軒はこんなことを書いています。
「ひとり家に居りて、閑に日を送り(中略)四時の好景を玩び、酒を微酔にのみ、園采を煮るも、皆是心を楽ましめ、気を養う助けなり。」と。適度なお酒も、時として心を穏やかにしてくれるのでしょう。更にこんなことも主張しています。「もしよくこの楽をしれらば、富貴にして楽をしらざる人よりまさるべし。」(※4)
お金では買えない幸せなひとときを過ごしたいですね。
【出典】
(※1)健検公式テキスト増補改訂版 女性の健康
(※2)同お酒と健康
(※3)2020年7月26日 読売新聞 第1面
(※4)立川昭二著 すらすら読める養生訓
[文:健康わくわくサイト]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
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株式会社SOily 代表取締役 岡本 頼幸
幼少時代から生命の不思議に取り付かれてきました。
生体の分化発生の不思議を研究 ~ 免疫検査を通しての患者様への想い ~ 医療・健康機器のユーザー様から頂いた奉仕の心・・・。
これらのことから医療・健康の大切さを、長年にわたって実感して参りました。
今、予防医療というポピュレーションストラテジーが重要になっています。
更に「競技スポーツ」に「健康スポーツ」という親しみ易い概念も取り入れようとしています。
みなさまが人生の目的を達成するために大切な、「健康」についてのトレヴィアをお届けしたいと思っています。
みなさまの目となり耳となりそして足となって得た豆知識を、私の経験を交えてできるだけ分かり易くお伝えできれば幸いです。