日中ビジネスの専門家が見た「アフターコロナの中国」

タグ: , , 2020/4/28

 筆者は日中の政治経済、医療は専門外であるが、約20年間日中ビジネス界隈で活動している視点からのコロナ観である。

 昨今、世界規模となった新型コロナウイルス(以下、新型コロナ)自体の発生や現状はやはり専門外であるが、中国における2002年のSARSコロナウイルス(以下、SARS)と今回の新型コロナの収束後について述べてみる。


 SARSの時はまだ中国は日本にとって「工場」の要素がまだ高く、両国の貿易面の打撃は当然ながら大きかった。

 ただし、中国ではSARS以前は外に出ずに買い物をする習慣が根付いてなかったのだが、外出を控えることで結果的に中国国内のECが急成長した。

 元々、モバイル通信インフラを国として強化する発展途上であったので結果的にSARSが後押しになってしまった感もある。これがアフターSARSである。

 そして現在の新型コロナである。

 中国は以前のように「工場」の機能を持ちつつも、現在はその内需に対して海外が事業を仕掛ける「市場」の要素が大きくなっている。

 今回の新型コロナ騒動でも、中国に工場を持つ日本企業はやはり貿易面での影響は多々あった。





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