子どもに口うるさく言ってしまうのはなぜ? 心の傾向と対処法
なぜネガティブな想像をするようになってしまったのか
ではなぜ子どもの未来に対してネガティブな想像をしやすくなってしまったのか、考えてみましょう。
幼い子どもの頃は、未来の自分に対してそんなネガティブな想像はすることはなかったでしょう。
なぜなら若ければ若いほど、自分の今の行動がどうこの先につながるのかを理解するような脳の部位が未発達からです。
どうしてネガティブな想像をするようになってしまったかというと、周りの大人、特に親から言われてきたこと、はっきりとは言われなくても暗に匂わされてきたことから大きな影響を受けたからです。
「勉強しないと将来苦労するよ」
「忘れ物すると恥ずかしいよ」
「時間にルーズだと嫌われる」
などなど
そして親や周りの大人が押し付けた未来のネガティブな想像を真に受け、無意識に「そうなってはいけない」、と一生懸命頑張ってきたのです。
(頑張ってきたことと、実際成果が出たかどうかは関係ありません。)
あなたが今、子どもに口うるさく言ってしまうことは、自分の親や周りの大人から言われてきたことと関係がある可能性があります。
子育ては自分の子ども時代と無意識につながることが多いからです。
意識を向けてみるのも面白いかもしれません。
口うるさく言ってしまうことへの対処法
さて、では口うるさく言ってしまうことへの対処法をお伝えします。
一般的によくとりがちな対処法としては、言わないように我慢する、というのがあります。
しかしこれはたまった小言が爆発する可能性が非常に高くおススメできません。
口うるさく言うことへの対処法はWebで検索すると色々な記事が見つかりますが、ここではあまりどこにも書かれていないような対処法をお伝えしましょう。
対処法① どんなネガティブな想像をしているのか書き出す
子どもに口うるさく言ってしまうことは何があるでしょうか。
そして、なぜそれを口うるさく言ってしまうのか、その裏にあるネガティブな想像は何か、考えてみましょう。
出てくるがままに書き出してみてください。
対処法② ネガティブな想像を認めた上で、口うるさく言うと決める
口うるさく言うことを我慢しても長続きしません。
なら、いっそのこと、口うるさく言うと決めて、思い切り口うるさく言ってみましょう!
口うるさく言う前に、口うるさく言いたくなる裏にある、①で書き出したネガティブな想像を思い出してください。
そして「このネガティブな想像が現実になるのを避けたいから、私は口うるさく言う!」と決めてから言いましょう。