現在オープン戦打率・500 あるか、開幕1軍メンバー入り 注目される小林誠司の「陰の献身ぶり」
小林は昨季21試合出場にとどまった(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
巨人のベテラン捕手、小林誠司が開幕1軍へ向けアピールを続けている。
3月17日の日本ハムとのオープン戦(エスコンフィールド)に「9番・捕手」として今季初のオープン戦先発出場。捕手として先発の赤星優志を5回1失点、続く左腕、横川凱も1イニング無失点と好リードで導くと7回の守備から交代となった。
課題とされている打撃でも1死球を含む2打数1安打。特に4回2死では、北山亘基の153キロ直球をしっかり捉えて右前打とすると巨人ベンチも沸き上がった。
今春のキャンプは2軍スタートだったが、12日のソフトバンク戦から1軍に合流し、14日に行われたソフトバンク戦でも中前打を放ち、オープン戦打率はここまで3試合に出場し、4打数2安打1得点の打率.500(17日現在)をマークしている。
たくみなリード、強肩などで知られる小林の課題といえば、何といっても打撃面。一時は打率1割以下に悩まされた時期もあったが、オープン戦とはいえ、求められた打撃面で打率5割と改善が見られたことは目指す開幕1軍入りへ向け、明るい材料となりそうだ。
開幕目前となったチームでは1軍ベンチ入りする捕手編成にも注目が高まっている。昨年までは主戦捕手に大城卓三、2番手を岸田行倫、小林が争うという形だったが、今季は日本ハムとの練習試合で座り投げという新たな武器を披露し、爆肩も注目された高卒5年目の山瀬慎之助、さらに先のトレードで日本ハムから加入した本職が捕手でありながら、内外野も守れるユーティリティの郡拓也が加わった。オープン戦も終盤に差しかかったこの時期に攻守で存在感を示した小林を指揮官がどう判断するか。