「私は実現させる」井上尚弥vsデービスの電撃対戦をサウジ長官が宣言 怪物の世界進出に自信「イノウエを日本だけで戦わせない」
井上とデービスはかねてから対戦が囁かれてきたが、そこには小さくない“壁”がある。(C)Getty Images、(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext
札束攻勢で文字通りの“ドリームマッチ”を実現させる。サウジアラビアの王族も、日本が生んだ“モンスター”の存在に興味津々だ。
サウジアラビアの娯楽庁の長官で、オイルマネーによる支援を後ろ盾に数々のビッグマッチを誘致しているトゥルキ・アラルシク氏が、現地時間5月16日に米の格闘技専門メディア『MMA Hour』のインタビューに登場。そこでボクシングのスーパーバンタム級4団体統一王者である井上尚弥(大橋)と、WBA世界ライト級王者のガーボンタ・デービス(米国)の対戦を「実現させられる」と宣言した。
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かねてからファンや一部の識者の間で語られてきた“黄金カード”ではある。2階級での4団体統一という偉業を成し遂げた井上と、29戦無敗27KOという頭抜けた戦績を誇るデービスの対戦は軽量階級ではまさにビッグマッチだ。彼らが拳を交わせば、国内外に特大のインパクトを残せるのは間違いない。
これまでもサウジでメガ興行を開催させてきたアラルシク氏は、こう言及している。
「もしも、デービスが賢くなれるのであれば、やりたいのはナオヤ・イノウエとの試合だ。これは私が好むドリームファイト。彼らが適正体重で適切な提案をしてくれれば、それを私は実現できる」
もっとも、懸念材料は少なくない。何より現時点で両雄の体重には決定的な差がある。デービスは61.23キロがリミットとなるライト級で、井上は55.34キロがリミットのス―パーバンタム級。階級差にして3も違いがあるのだ。