「親に捨てられたような気持ちになりました」糸井嘉男氏が日本ハムからオリックスへの衝撃トレードを振り返る「お前、何したんやと言われて…」
糸井氏はオリックス、阪神でも活躍した(C)産経新聞社
日本ハム、オリックス、阪神で活躍した糸井嘉男氏が、スポーツアンカー・田中大貴氏のYouTubeチャンネル「アスリートチャンネル」にゲスト出演。自身のトレードの裏話について語った。
2013年1月の春季キャンプ開始直前、野球ファンの間に衝撃が走るトレードが発表された。日本ハムとオリックスの2対3の交換トレード。日本ハムからは糸井氏、左腕の八木智哉、オリックスからは木佐貫洋、大引啓次、赤田将吾とそうそうたる面子だった。
中でも球界を揺るがせたのは前年、リーグ優勝を果たした日本ハムで、立役者の一人といってもいい糸井氏の放出だった。
運命の当日、球団からスーツ着用で呼び出しを受けた糸井氏は、オフにポスティングの話をしていたこともあり、その話をするつもりで指定のホテルへ向かったという。だが、球団関係者から言い渡されたのは、青天のへきれきともいえる、トレードの話。
予想もしていなかった展開に、糸井氏は、「(自分を)つねりたくなった」というほど、頭が真っ白になったという。放心状態のまま、半信半疑でいたものの、続々報じられる自身の報道をみて徐々に実感がわいてきたという。
この電撃トレードに、「お前、なにしたんや!」と稲葉篤紀氏や金子誠氏などお世話になった日本ハムの先輩チームメイトからも驚きの着信が携帯に相次いだという。
「自分がトレードなんて1ミリも思っていなかった」と振り返る。
元々日本ハムへは2003年ドラフト自由枠で投手として入団。だが思ったような成績を残せず、06年に野手へ転向したところ、才能を開花させた。2009年からは4年連続打率3割、130試合以上に出場、ゴールデン・グラブに輝くなど、09年、12年のリーグ優勝に輝いたチームを支えた。放出前年の2012年も打率.304、9本塁打、48打点と球界を代表するスラッガーとしてその名は知られるようになっていた。






