明暗分かれた阪神・石井大智とDeNA・入江大生 「1イニングであっても…」名伯楽が指摘した9回に登板した投手の差とは
明暗が分かれたDeNA・入江と阪神・石井(C)産経新聞社、Getty Images
阪神は8月26日のDeNA戦(横浜)に3-2の逆転勝ち。2点を追う9回に、5番・大山悠輔の8号2ランなどで、ひっくり返した。その裏の満塁の大ピンチを、石井大智が踏ん張り、自身が持つ連続試合無失点の日本記録を「43」に伸ばした。
【動画】ワンチャン逆転 2025年8月26日 【阪神 vs DeNA】 佐藤義則の眼
9回の攻防が明暗を分けた試合。現役時代は阪急、オリックスで活躍し、阪神を含めセ・パ5球団で投手コーチを歴任した佐藤義則氏が8月27日、自身のYouTubeチャンネルを更新。3失点で逆転を許したDeNA・入江大生、土壇場の満塁機を切り抜けた石井と、9回を投げた両投手の違いに言及した。
入江は大山に被弾した154キロのストレートに象徴されるように、3本の被安打と佐藤輝明の犠牲フライは、すべて直球をとらえられた。全14球中11球がストレートで、3球がフォークだった。最速157キロと威力十分ながら、佐藤氏は「真っすぐとフォークとしか投げてないよね。結局、大山には真っすぐ1本で読まれていた」と指摘した。
救援投手はスピードボールで押す傾向にあるが「真っすぐ1本で待たれたら、今のバッターはけっこう打つ」と名伯楽。1イニングであっても「スライダーであるとか、カーブであるとか、カウント取るボールを、もう1球くらい自分の中で覚えていかないとこういう結果になる。真っすぐだけじゃ通用しない」と断じた。






