メジャー復帰の“現実路線”は中継ぎ起用? 160キロが甦った佐々木朗希に囁かれるド軍での可能性「議論の余地がある」
メジャー復帰の道を模索する佐々木(C)Getty Images
自信が深まるピッチングだった。現地時間9月9日、ドジャースの佐々木朗希は、3Aでジャイアンツ傘下サクラメント戦に登板。8月14日の実戦復帰以来5度目のマウンドで、4回2/3(90球)を投げ、被安打3、5四死球、8奪三振と好投した。
【動画】佐々木朗希がメジャー復帰へ!5度目のリハビリ登板で三振を奪うシーン
課題が全くなかったわけじゃない。5四死球も出した制球面は改善すべきではある。しかし、そうした問題点を補って余りあるだけの球威がこの日の佐々木にはあった。
実際、過去4登板との“違い”は数字が如実に物語った。復帰以来、4シームの平均球速が94.3マイル(約151.7キロ)にまで落ち込んでいた佐々木だったが、本人が「チャンスを得るためには努力も必要になる」と語ったこの日は最速100.6マイル(約162キロ)を計測。平均球速も過去4登板から4.2マイル(約6.7キロ)も向上する98.5マイル(約158.5キロ)にまで伸びた。
ロッテ時代から4シームが投球の生命線であっただけに、100マイル(約160.9キロ)を超える威力のあるボールを連発できたのは、大きな手応えになったに違いない。
これまでシビアに評価していた米メディア内でも佐々木の“前進”は、小さくないトピックとなっている。野球専門誌『Baseball America』は「ササキは5度目のリハビリ登板を順調にこなした」と銘打った短いリポート内で、その仕上がりをこう評していた。






