「なぜMLBで1球も投げてないのに大金を払う?」――大舞台で山本由伸が証明した“495億円の価値” 呼び覚ました2年前の懐疑論
山本由伸の快投は、2年前の疑問を呼び覚ましている(C)Getty Images
文字通りの“快投”だった。現地時間10月14日、ドジャースの山本由伸は、敵地で行われたブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズ(NLCS)第2戦に先発登板。9回(111球)を投げ、被弾打3、1失点、7三振、1四球の内容でメジャー初完投を達成し、チームのシリーズ連勝に貢献した。
【動画】最後は空振り三振!山本由伸のメジャー初完投の瞬間をチェック
初回に先頭打者のジャクソン・チョウリオに、いきなり右中間への先制ソロを浴びた山本だったが、そこからブルワーズ打線を圧倒。得点圏の好機すら作らせず、小気味よく投げ進める支配的な投球を見せつけた。
敵将のパット・マーフィーに試合後の会見で「私が見てきた中で群を抜いて支配的」と脱帽させた山本。その圧倒的なパフォーマンスへの賛辞が相次ぐ中で、SNSでは、元MLB戦士の“ある投稿”が掘り起こされている。
その投稿は、元メジャーリーガーのジョシュ・レディック氏が2023年12月にX上に投じたものだ。
同時期に山本はドジャースと投手史上最高となる12年総額3億2500万ドル(約495億円=当時のレート)で契約。ただ、当時はメジャー未登板の投手との高額契約に懐疑論も噴出しており、レディック氏は「なぜMLBで1球すらも投げてない男に3億2500万ドルなんて大金を払うんだ?」と投稿。さらに「野球が台無しになるね」という反応に対しても「同意する」と発信していた。
そこから約2年の時が経ち、山本はドジャースの先発ローテーションの軸にまで成長。今季は30登板で12勝(8敗)、防御率2.49、WHIP0.99、201奪三振を記録し、エース級の投手となった。






