「なんで笑っているんだ」大谷翔平が実行した深夜の点滴 米記者が伝えた延長18回→二刀流先発の舞台裏「まだ治療が必要だった」
6時間超えの熱戦を終え、数時間後には先発マウンドに立った大谷(C)Getty Images
「脱水症状気味ではあった」
チームの危機とあれば、文字通り身体を張る。25年シーズンの最終盤にグラウンドに立ち続ける偉才のタフネスぶりに球界で衝撃が広まった。
話題沸騰となっているのは、目下開催中のワールドシリーズに臨んでいるドジャースの大谷翔平のそれだ。
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現地時間10月28日に行われたブルージェイズとワールドシリーズ第4戦に「1番・投手兼DH」で先発登板した背番号17は、今季最長タイの6回0/3回(93球)を投げて被弾打6、4失点。打者としては第1打席に四球を選ぶと、前日から6打席連続四球で出塁するも、3打数ノーヒットとなった。
その前日の第3戦で2本塁打を含む4安打3打点、さらに4打席連続敬遠と最後の打席も四球で9連続出塁をマークしていた大谷は、延長18回(6時間39分)までもつれ込んだ激闘にフル出場。ワールドシリーズ史上2番目のロングゲームから一夜明けて「脱水症状気味ではあった」という。
さらに驚きの事実も明らかになっている。米紙『New York Post』のジョン・ヘイマン記者は、28日の早朝時点で大谷は「まだ医療措置が必要だった」と指摘。深夜には点滴治療も受けていたと伝えている。
かねてから「勝ちたい」と“頂点”を巡る争いを追い求めてきた。とはいえ、そのタフさは、多くの関係者たちを愕然とさせている。
米スポーツ専門局『FOX Sports』の解説を務めている元ヤンキースのアレックス・ロドリゲス氏は、29日の試合後に「私は現役生活20年以上の経験があるから分かるが、普通は毎日一塁手や三塁手、そして打撃専任のDHだけを務めるだけでも、本当に大変なんだ」とポツり。連日のように異次元の活躍を続ける大谷の身体的ポテンシャルに目を丸くした。
「あれだけの試合をして、フィールドに立った18人は疲れ切っていた。足が棒のようになっていたのは明らかだった。それなのに彼だけがハイエナジーなんだ。グラウンド上をぴょんぴょんと動き回っていた。一体どうやっているんだって感じだ。僕らもなんで笑っているんだと話していたよ」






