世界一まであと2死からの“悪夢” ブルージェイズ地元局はまさかの展開に悲観「栄冠は、最も悲痛な形で滑り落ちた」
ブルージェイズに栄冠をもたらすべく奮闘したゲレーロJr.(C)Getty Images
叶いかけた夢は、あと2死のところで潰えた。
現地時間11月1日、ブルージェイズは本拠地ロジャースセンターで行われたドジャースとのワールドシリーズ第7戦で、延長11回にもつれ込む熱戦の末に4-5で逆転負け。王手をかけてからの2連敗で、32年ぶり3度目の世界一を逃した。
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世界一にあとわずかという状況で球場のボルテージも高まっていた。試合は41歳の先発マックス・シャーザーが5回途中1失点と力投。打線もボー・ビシェットが大谷翔平から3ランを放って幸先よく先制すると、1点差に迫られた6回にはアンドレス・ヒメネスの右中間を破るタイムリー二塁打で突き放した。
4-3で迎えた9回、ブルージェイズはマウンドに守護神のジェフ・ホフマンを送り込んだ。シーズンを通して信頼してきたベテランを起用する盤石の形で逃げ切りを図ったが、32歳が頂点まであとアウト2つにまで迫った9回一死からミゲル・ロハスに同点の左越えソロを献上。さらに11回表には先発から緊急リリーフしたシェーン・ビーバーがウィル・スミスに勝ち越しソロを被弾。土壇場でひっくり返った流れは容易には覆らず。山本由伸と対峙した最終11回裏の攻撃では一死二、三塁の好機を作るも、併殺打でゲームセットとなった。
優勝トロフィーは目の前に見えていた。それでも最後の最後でかすめとられた。王者の地力が優ったと言えばそれまでだが、にわかに受け入れがたい現実に、球場は静まり返った。
ともすれば、ドラマチックな試合展開に地元メディアも肩を落とす。カナダのスポーツ専門局『Sports Net』は「最後の栄冠は、最も悲痛な形で彼らの指の間から滑り落ちていった」とエモーショナルにリポート。さらに「2025年のブルージェイズにとって最も痛烈な敗北は、最悪のタイミングでもたらされた。彼らには立ち直る明日もない」と優勝を逸した事実を悲観的に伝えた。






