“世界一”の流れを変えた判定に「正当か?」と不満爆発 ド軍守備固めのアピールプレーにBジェイズ戦士が疑問「壁に引っかかっていたわけじゃない」

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フェンスに当たった打球の処理に急ぐディーン(C)Getty Images

 ともすれば、「奇跡」。そう呼んでも過言ではないワンプレーだった。

 小さくない話題を生んだのは、今秋に行われたドジャースとブルージェイズによるワールドシリーズ第6戦、9回裏の攻防での“アピールプレー”だ。

【動画】打球がフェンスとグラウンドの間に挟まったのをアピールするディーンを見る

 2点をリードしたドジャースが逃げ切りを図ろうとした同回、9回無死一塁でブルージェイズのアディソン・バーガーが放った打球は左中間へ。ここで舞い上がった強烈な当たりは、フェンスの下部に直撃する。

 しかし、一塁走者を帰すまいと懸命に処理に当たったジャスティン・ディーンだったが、ボールに触れようとせずに両手を挙げて、打球がフェンスに挟まって取れなくなったと猛アピール。一時的にプレーは継続され、打者走者のバーガーまでも本塁を駆け抜けていたが、直後にアピールが認められ、結果はエンタイトルツーベースに。無死二、三塁からの再開となった。

 結局、ドジャースはここで4番手タイラー・グラスノーを投入。一飛と左直からの併殺という“神リリーフ”で逃げ切りに成功。王手をかけたブルージェイズの快進撃を止めると、翌日に行われた第7戦でも勝利し、見事に球団史上初の連覇を成し遂げた。

 試合後に「打球が跳ね返ってこなくて、『これは絶対に壁に埋まったな』と思ったんだ。もう直感を信じてプレーしたよ」と振り返ったディーン。彼が仮にボールに触れていれば、バーガーのランニングホームランも認められていたと考えれば、絶体絶命の危機で冷静な判断が光ったと言えよう。

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