V奪回を目指す中日が狙うべき「FA宣言選手」は? 注目の「常勝軍団の血」「ベテラン捕手」の存在も
東浜は本格派右腕、過去にノーヒットノーランも達成している(C)産経新聞社
争奪戦の火蓋が切って落とされた。
プロ野球のフリーエージェント(FA)宣言選手が12日に公示され、今年は計8選手が名乗りを挙げた。本稿では中日ドラゴンズが獲りに行くべきFA選手を考えてみたい。
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まず、前提として中日から海外FA権を行使した松葉貴大をどうするか。筆者は「残留させるべき」と考える。
プロ13年目の今季がキャリアハイになった35歳左腕だが、課題のスタミナ面に気をつけて使えば20試合先発、120イニング程度は見込める。投球スタイルを見ても衰えが急に訪れる感じはないので、宣言残留を認める以上は全力で慰留したい。
背景としては先発陣の層の薄さがある。高橋宏斗は一本立ちしているものの、金丸夢斗、大野雄大に続く投手が出てこない。柳裕也こそ残留表明したが、外国人投手の去就は微妙で、金丸以外の若手の台頭が待たれるところ。やはり松葉を慰留するのは必須だ。
その上で、FA戦線では先発投手の獲得にチャレンジするのはどうか。具体名を挙げると、東浜巨(ソフトバンク)と則本昂大(楽天)である。
松葉と同じ35歳の東浜は強力なシンカーが持ち味の右腕。ここ数年は球界屈指の層の厚さというチーム事情もあり、出場機会が限定されているものの、今季も4勝、防御率2.51をマーク。健康状態に問題はなく、働き場所に飢えている。推定年俸1億5000万円で、補償が必要なBランクと見られるが、常勝ソフトバンクの血を入れる意味でもアリではないか。






