角田裕毅に何が起きているのか――ラスベガスで噴出した“負の連鎖”「これ以上何を言えばいいのか」
陣営のミスが重なり、角田は不本意な結果に終わった(C)Getty Images
F1レッドブルの角田裕毅は第22戦ラスベガスGP決勝で12位に終わり、またも悔しいレースとなった。ピットからのスタートで追い上げを狙うべく、1周目にタイヤ交換を行うという思い切った作戦を敢行するも実らず、終始、下位での周回が続いた。Q1敗退となった予選ではチームの不手際が発覚するなど、シーズン最終盤を迎えても、角田自身のパフォーマンスを出し切れない歯痒い状況が続いている。
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今回のグランプリでは、角田が19番手に沈んだ土曜日の予選終了後、ローラン・メキース代表のコメントによって伝えられた、タイヤの空気圧調整ミスという不可解なトラブルが発生。初日のFPでは好タイムを出していた角田だったが、土曜日にはタイヤグリップの不調に悩まされることに。チームによるミスの影響があったとして、メキース代表が謝罪するという事態となった。
また、決勝における序盤でのタイヤ交換の戦略も当然、首脳陣の判断だったことから、今回の角田の低迷はドライバーだけの責任とは言い切れないはずだ。しかし、その中でも角田のリザルトに対し、シビアな反応が上がっている。特に、予選2位からスタートし独走での優勝を飾ったチームメイトのマックス・フェルスタッペンとの差を強調する声が少なくない。
英メディア『PLANET F1』による、ラスベガスGPでの全ドライバーの個人採点で角田は、「3」と低評価。さらにレースを振り返り、「ツノダのレッドブルでのキャリアについて、これ以上何を言えばいいのか。まったく同じマシンに乗るチームメイトが優勝争いをしている一方で、ツノダは上位を狙うどころか、周回遅れにされそうになる場面のほうが多かった」と綴っている。





