ド軍を「嫌いになんかなれない」 元MLB捕手が選手目線で説いた積極補強の“ありがたみ”「行き先として最高。稼げるときに稼ぐべき」
ドジャースとメガディールを交わしたタッカー(C)Getty Images
今季にワールドシリーズ3連覇を目指すドジャースは、今オフも積極補強を展開。現地時間1月15日には、FA市場の目玉であったカイル・タッカーを4年総額2億4000万ドル(約379億2000万円)で獲得。年平均3000万ドル(約47億4000万円)が後払いとなる異例の契約を交わした。
米球界を席巻するドジャースの金に糸目を付けぬ手法はライバルチーム、とりわけスモールマーケット球団との格差を広げている。無論、あくまで彼らは豊富な資金力と智略を活かしながら規制の範囲内で補強を展開しているに過ぎないのだが、一部の識者からは異論が集中。「いまの野球界は実質的にルールがない無法状態。お金のあるチームが好き放題、やりたいようにやっている」(米局『CNY Central』のアシュリー・ウェンスコウスキー記者)と苦言を呈される事態ともなっている。
もっとも、契約を得ている選手側の気持ちを慮る声もある。現役時代にメジャー7球団を渡り歩き、通算2043安打を放った名捕手AJ・ピアジンスキー氏は、自身がホストを務める米野球専門YouTubeチャンネル『Foul Territory』において「ドジャースのことは全然嫌いになんかなれないね! 俺が選手ならむしろ『大好き!』って感じだろうな。行き先としては最高だし、選手は稼げるときに稼ぐべきなんだ」と強調。その上で、今オフにボー・ビシェットを3年1億2600万ドル(約199億800万円)で獲得したメッツについて触れつつ、「誰も『メッツが野球を壊している』なんて言わない。ドジャースが非難されるのは、単純に勝ってるから」と論じた。
「ドジャースは、勝つ術を理解してるし、フロントを含めて優れた組織があって、圧倒的な才能を揃えている。毎年のようにドラフト指名権を失っているけど、上位指名ではない選手を育成して這い上がらせる方法も確立している。今でも使える選手が次々とファームシステムから出てきている。彼らは資金の再投資を単に選手補強だけじゃなく、設備や育成とかあらゆるところに施してる」





